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平成27年度九州考古学会夏期大会について
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平成27年5月21日 |
各位 |
九州考古学会会長 武末純一 長崎県考古学会長 下川達彌
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九州考古学会・長崎県考古学会合同研究大会開催のお知らせ |
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長崎県考古学会では、九州考古学会との合同で研究大会を下記により開催します。
弥生時代中期以降の九州各地の生活道具の中心である特徴のある「甕」と、後期初頭から終末にかけて出現する祭器と
しての「透かし入り器台」を主題に、北部九州中心の弥生文化研究とは違う視点で、有明海とその周辺を巡る弥生時代の
交流に視点を置き、その発展・消長について議論します。多くの皆様方のご参加をお願いいたします。
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平成27年度九州考古学会大会のお知らせ・懇親会参加申込書(PDFファイル) |
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1 テーマ 「有明海とその周辺を巡る弥生時代の交流」
【開催趣旨】
弥生時代中期に現れる脚台を持つ甕「台付甕」は有明海縁辺の長崎県中南部、佐賀県南部の武雄、福岡県有明海縁辺の一部、熊本県、鹿児島県薩摩半島に分布し、同地域の主要な生活容器として発展を遂げている。また、九州東岸の大分県、宮崎県、鹿児島県大隅半島地域では中期初頭の城ノ越式土器から派生する底部が厚く、底が少しへこむ「厚底甕」が発展する。一方、福岡市を中心とする玄界灘周辺一帯は韓半島との交易で発展し、板付系、須玖系の「平底甕」が主体を占める独自の文化圏を築き、九州は土器の特徴の上から、大きく三つの地域に分けることができる。
さて後期初頭に瀬戸内地域の影響で「円形透かし入り器台」が北九州地域に出現し、それは玄界灘側には広がらず、九州を東回りで有明海周辺にまで波及する。透かし入り器台は出土量や出土状態から祭器としての性格が考えられ、後期後葉には有明海周辺では「円形透かし入り器台」は姿を消し、新たに「方形透かし入り器台」が出現する。その後「透かしのある器台」は弥生終末から、布留0式・1式と言われる古墳時代初頭に突如として姿を消す。「高塚古墳」の出現と共に消えることから、ヤマト王権の影響範囲が九州にまで及んだ査証と考えられる。
大会では生活用具の「台付甕」等に象徴される北部九州を除く地域の土器の発展と、祭器的性格の強い「透かし入り器台」の出現と発展を紐解き、古墳時代以前の九州地方の文化と政治状況を明らかにする。
2 日 時 平成27年7月11日(土)12:40~18:00、 12日(日)9:00~12:00
3 会 場 長崎大学文教キャンパス・スカイホール(長崎市文教町1-14)
4 日 程
【1日目】
12:00 受付
12:40 開会挨拶 長崎県考古学会会長、九州考古学会会長
12:50 大会趣旨説明 長崎県考古学会事務局長
13:00 基調発表 長崎県 宮崎貴夫(長崎県考古学会副会長)
13:45 各地の状況 佐賀県 石橋新次(筑前町教育委員会)
14:20 各地の状況 熊本県 檀 佳克(八女市教育委員会)
14:55 休憩 10 分
15:05 各地の状況 福岡県 上田龍児(大野城市ふるさと文化財課)
15:40 各地の状況 鹿児島県 中村直子(鹿児島大学埋蔵文化財調査センター准教授)
16:15 各地の状況 宮崎県 河野裕次(宮崎市文化財課)
16:50 各地の状況 大分県 坪根伸也(大分市文化財課)
17:25 各地の状況 瀬戸内 田崎博之(愛媛大学教授)
18:00 終了
19:00 懇親会
【2日目】
9:00 パネルディスカッション「有明海とその周辺を巡る弥生時代の交流」
司会:稲富裕和(長崎県考古学会事務局長)
パネラー 発表者8名
11:55 主催者 閉会挨拶
5 懇親会場
1日目終了後、日ごろ会う機会の少ない研究者の皆様方との情報交換と親交を深めるため、下記により懇親会を開催しいたします。
場 所:セントヒル長崎(長崎駅前・公立学校共済組合長崎宿泊所)
長崎駅から前方右手山側へ徒歩8分 長崎市筑後町4-10
日 時:7月11日(土)19:00~
会 費:6000円 当日会場で頂きます
参加希望者は別添の申込み用紙にてFAXでお申込み下さい。
6 その他
ホテルは各自でお取りください。なお、長崎駅前近くで便が良いホテルとして下記をお勧めします。
セントヒル長崎 公立学校共済組合長崎宿泊所 6,700 円~ 朝食なし(095-822-2251)
ホテルクオーレ長崎駅前 長崎駅前 駅正面 徒歩一分 6,700 円~ 朝食付き(095-818-9000)
ホテルウイング・ポート長崎 長崎駅前 駅正面 徒歩二分 5,700 円~ 朝食付き(095-833-2800)
(5 月中に予約すれば上記の値段の範囲で宿泊可能ですが、それ以降の予約では価格が上がりますのでご注意ください。駐車場料金は別と1000 円)
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